アトピー性皮膚炎の治療


治療の基本は、皮膚のバリア機能を補う治療(保湿)と、炎症を抑える治療 (抗炎症療法)です。患者さんのその時々の症状の程度やライフスタイルなどに応じて適切な治療を組み合わせます。

確実な診断・重症度の評価をした後、
治療の目標やゴールを共有した上で以下のような治療が行われます。

寛解導入のための治療

ステロイド外用薬
タクロリムス軟膏
デルゴシチニブ軟膏
など

中等症以上の患者さんの
寛解導入のための治療

シクロスポリン内服

デュビルマブ皮下注
(デュピクセント®︎

JAK阻害薬内服
紫外線療法
心身医学的療法
など

寛解維持のための治療

プロアクティブ療法

リアクティブ療法

保湿外用薬の継続

デュビルマブ皮下注
(デュピクセント®︎)の併用
(難治状態の治療後)



 

※上記の治療法はそれぞれ対象年齢が異なるため、ご使用にあたっては医師の指示に従ってください。

一般社団法人日本アレルギー学会/公益社団法人日本皮膚科学会/アトピー性皮膚炎診療ガイドライン作成委員会
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021. アレルギ- 2021; 70: 1257-1342, p.1303 アトピー性皮膚炎の診断治療アルゴリズムを参考に作成

アトピー性皮膚炎の治療では、患者さんが自分の状態をよく知り、継続して治療に取り組むことがとても大切です。病気や治療について知りたいとき、なかなか良くならず不安なとき、主治医の指示通りにお薬が塗れないなど困ったことがあるときは、主治医に相談してみましょう。

MAT-JP-2401825-2.0-04/2024