結節性痒疹について


結節性痒疹は、強いかゆみのある赤みがかったドーム状の硬い盛り上がり(結節性病変)が皮膚にできる、炎症性の皮膚疾患です。かゆみがとても強いため患者さんは睡眠や日常生活、心の健康に支障をきたしてしまうこともあります。
結節性痒疹の原因はいまだ不明ですが、皮膚の炎症を背景にItch-scratch cycleによって生じた、かゆみに対する神経過敏が病態形成に関与していると考えられています。結節性痒疹では、「IL-4」「IL-13」をはじめとするサイトカインという物質が皮膚の炎症を引き起こし、皮膚に結節性病変とかゆみを生じさせます。炎症はさらに、皮膚内部でかゆみを感じる神経を伸長させ、神経をかゆみに過敏にするなど、かゆみを強めるはたらきをしています。

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MAT-JP-2309513-3.0-04/2024