副作用と投与後に気をつけるポイント


デュピクセントの主な副作用は「注射部位反応」です。

・赤くなる
・腫れる

・かゆくなる

注射部位反応とは?

注射をした後に、注射をした部位(腕やお腹、太もも)に、痛みが生じたり、赤く腫れたり、かゆくなったり、出血するなどの反応をいいます。

デュピクセント®を注射した部位に、赤み、腫れ、かゆみなどの症状(注射部位反応)があらわれた場合には、すみやかに主治医または看護師、薬剤師にお伝えください。

まれではありますが、次のような症状が起こることもあります。
もし起こった場合は、すぐに主治医に相談しましょう。

アナフィラキシー反応による症状

一般的に、お薬を投与してすぐに起こる過敏反応で、次のような症状があらわれます。

⚫︎ めまい、ふらつき、立ちくらみ、だるさ、意識の低下 など
⚫︎ 呼吸困難、呼吸時に「ゼーゼー」音がする など
⚫︎ 腹痛、吐き気、嘔吐(おうと) など
⚫︎ 皮膚のかゆみ、赤み、腫れ、全身の発疹 など
⚫︎ くちびる、舌の腫れ など

日本アレルギー学会:アナフィラキシーガイドライン(第1版), メディカルレビュー社, 2014, p.11より作成

好酸球数の増加による症状

デュピクセント®の投与により、患者さんによっては、血中の好酸球数が一時的に増加することがあります。好酸球がわずかに増えただけでは、症状があらわれることは通常はありませんが、ときに次のような症状があらわれることがあります。

⚫︎ 発疹(ほっしん)、むくみ など
⚫︎ 咳(せき)、発熱、だるさ、息切れ、呼吸困難、呼吸時に「ゼーゼー」音がする、
  血痰(けったん)[血液の混じった痰(たん)] など
⚫︎ 動悸、息苦しさ など
⚫︎ 手足のしびれ、麻痺(まひ)(動きが悪くなる) など

デュピクセントを開始したあとも、
現在使用しているCOPD治療薬の吸入・服用を続けてください。

・デュピクセントは現在使用しているお薬に追加して使用します。
症状がやわらいだからといって、お薬を自己判断でやめないでください。

・発作が起きたときに使う発作治療薬(リリーバー)の使用は、主治医の指示に従ってください。

デュピクセントの治療が始まってから、 COPDの症状が悪化したり、 体調が変わったりしたときは、 必ず主治医に相談しましょう。

MAT-JP-2500190-1.0-03/2025