慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療


日々の症状をやわらげ生活の質(QOL)を改善させることと、悪化を抑制することを目標に治療を行います。

 

お薬による治療

COPDの治療では、呼吸を楽にするお薬、炎症を抑えるお薬や痰を出しやすくするお薬など目的に応じて組み合わせて使います。基本的に症状がないときにも継続して使用するお薬です。

「気管支拡張薬」うまく吸いこむことで気管支や肺に作用し、呼吸を楽にするお薬です。
「吸入ステロイド」気道の炎症を抑えるお 薬です。増悪を抑制します。
「喀痰調整薬」痰を出しやすくする お薬です。
「抗体医薬品」炎症を伝える物質のは たらきを抑えることで、症状を改善するお 薬です。デュピクセントは抗体医薬品です。

お薬を使わない治療

呼吸リハビリテーションを行い、呼吸を楽にしたり、身体活動を保つための運動療法を行います。動けるからだを保つための栄養療法も大切です。

 

その他の治療

・禁煙治療
・感染症を避けるためのワクチン接種

・併存疾患の治療
・酸素療法

COPDが進行し、呼吸機能が落ちるとひどい息切れによって日常生活に支障をきたすようになります。また、増悪を起こすと命にかかわることもあります。適切な治療を受け、COPDを進行させないことが大切です。

 

MAT-JP-2500190-1.0-03/2025